コラム

FCチェーンの海外展開事例(2) ~CoCo壱番屋~

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FCチェーンの海外展開

日本のFCチェーンの海外展開の話題が新聞紙面を賑わせています。かつては低コストを目的とした製造業の工場進出が大半でしたが、最近では小売業、飲食業、サービス業のフランチャイズチェーンが、海外マーケットの獲得を目的とした展開が増えています。しかし、進出するという話題の一方で、撤退するということもよく聞きます。海外展開で成功することは容易ではなく、念入りな計画としっかりとした準備が必要です。FC研では、実際に海外展開をして成功しているFCチェーンへのヒアリング調査を通じて、海外展開の実態や留意点などを明らかにしました。その成果をまとめたものが小冊子『FCチェーンの海外展開ハンドブック』です。
本コラムは、この冊子より抜粋掲載しています。
※H26年3月発刊時の情報であり最新の情報ではない点はご了承ください。

FC本部8社の海外展開事例

日本を代表するFC本部8社から、海外進出のきっかけや苦労話など貴重な話を聞くことができた。いずれのFCチェーンも今では海外の複数国に展開しており、海外展開ノウハウが蓄積されていると考えられる。こうした本部の事例は、これから海外進出を目指す企業にとって大いに参考となるであろう。
今回は「CoCo壱番屋」の事例を紹介。

FCチェーンの海外展開事例 ~CoCo壱番屋~

2004年5月に日本と同様のコンセプトで1号店を出したが、来店客がなかなか増えなかった。ここで、日本では国民食であるカレーライスも海外では外国料理であることに気付いた。男性は食べ物に対して保守的だが、女性はファッション的に冒険していく。女性が行くと男性がついてくる。こう考えて、2号店目からはデートでも使えるようなカフェ的なレストランタイプにした。店舗レイアウトは日本人のデザイナーを使い、おしゃれな雰囲気の店舗にした。メニューは見栄えのいいオムレツカレーを用意したほか、スパゲティやサイドメニューなども揃えた。すると、上海テレビで取り上げられて、一気に認知度が高まった。日本では男性客が3分の2を占めるが、海外では女性が7割を占めている。クリスマス、バレンタインデーは日本では来店客が少ない日だが、海外では逆に来店客が多くなっている。
昇給基準や将来ビジョンを明確に示している。マニュアル・基準表に則って、ここまでできたらいくらと明確に見せ、できていないことを理解させた。こうしてモチベーションを高く維持している。これは、ブルームシステム(社員独立制度)を加工して昇給昇格に適用したものである。
どの国においてもコミュニケーションが大切だと思う。タイなど東南アジアでは動作や、料理の温度の感覚で多少日本人との違いを感じる。
パートナーには最初から儲かる商売でないことを認識してもらい、当社を好きになった方と組んでいる。

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海外展開を成功させる「FCチェーンの海外展開ハンドブック」

■海外展開をして成功しているFCチェーンへのヒアリング調査
■海外展開の実態や留意点などを明らかに
日本のFCチェーンの海外マーケットの獲得を目的とした展開が増えています。 しかし、進出するという話題の一方で、撤退するということもよく聞きます。海外展開で成功することは容易ではなく、念入りな計画としっかりとした準備が必要です。本書では、実際に海外展開をして成功しているFCチェーンへのヒアリング調査を通じて、海外展開の実態や留意点などを明らかにしました。海外展開を計画しているFC本部様必見の書物です。

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